gacco (JMOOC)の「ひとと動物の心理学」、受講完了しました

以前に仕事で、片足の先っちょを突っ込んだことがある、jmoocgacco
ものすごーく簡単に言えば、誰でもネットから無料で大学講義を受けられるウェブサービスです。

2ヶ月ちょい前ほど、講座開講案内のメールを開いてみたら開講予定リストに「ひとと動物の心理学」という講座名があったので、無料だし、受講申込をしてみていました。
講座は1月中旬頃にスタートし、先日、最終レポートの締切を迎えました(講座内の講義は3月27日まで視聴できるようです)。
先ほど結果を見てみたところ、無事、合格ラインを突破していました。修了証がもらえるらしいです。

ひとと動物の心理学 | gacco
JMOOC公認サービスであるgaccoでは大学講師陣による無料のオンライン講座を提供しています。gaccoは日本初のMOOC(大規模オープンオンライン講座)として、多彩な講師陣を迎えて新しい教育サービスを提供します。

この講座、「ひとと動物の心理学」ということで、ひとと動物がお互いの気持ちを分かるようになる的な内容なのかなーなんて勝手に期待したのですが、どうやら、人が動物といっしょに暮らすことで、人の心身にどのような影響を与えるのかといった人間側の話が主眼だったようで。。。講座の目次を見てもらったほうが早いと思うので、目次を転載↓↓↓

第1週:ひとはなぜ動物と暮らしたいのか
・家庭動物との暮らし
・ともに暮らす理由―愛着の絆
・どうして愛着を感じるのか―養護性
・動物に話しかけること、受容されること
第2週:動物は「効く」のか
・身体に効く―疾病に与える効果
・心に効く―ストレス軽減に与える効果
・病気の治療と動物―レビンソン博士とジングルス
・なぜ効くのか―「愛着」の効果
第3週:ペットロス、先立つ不孝
・動物との別れ―ペットロス
・悲嘆を超えて
・動物を飼えない―先立つ不幸
・結べない「絆」―社会化の重要性
第4週:子どもたちに伝えるべきもの
・子どもと動物
・共感性―「愛着を育てる」こと
・子どもと動物、家族
・学校と動物―「ちゃんと飼う」を教える
・おわりに―私たちは動物になにを与えられるのか

「愛着」という言葉が常にキーワードになっていて、人と動物が適切に愛着の絆を結ぶことができれば、心身に良い影響があるといったことが繰り返し述べられていました。

いくつか印象に残ったトピックスを紹介。
まずは「ハーロウの代理母実験」。今は倫理的にNGとされている実験。
よくある、“動物はゴハンをくれるひとになつく”という主張を否定した実験。仔猿に、哺乳びんがついている針金製の代理母と、哺乳びんがない布製の代理母を与えてどちらを選ぶか?という。本当にゴハンをくれるひとになつくなら針金製の方を選ぶはずだという仮説で、でも実験の結果は真逆の布製の哺乳びんがない方を選んだというもの。講座テキストから引用

それから、重い心臓病に苦しんだひとが、集中治療室から退院して自宅に戻った後の1年後の生存率が、家庭動物を飼っていた場合と飼っていなかった場合にあきらかな差が出たという話。

あるいは、ペットロスはどう乗り越えられるのかという話。
死別における悲しみと回復の過程には、必ずしもこの順番どおりになるわけではないですが、1.否定(ウソだ!)→2.交渉(神様まだ連れてかないで/大好物のオヤツをあげるからもう一度元気になって)→3.怒り(なぜよりによって…)→4.受容(もうどうしようもないのね)→5.解決(あの子はいつも自分の心のなかに…)の5つの段階があるそうです。

それから、非行少年(や情緒障害の少年)にとってと、通常の高校生にとっての動物を飼う意味の違い。
両者とも動物を飼うことが子どもの成長に大切だと思うかという問いに多くが「とても大切」と答えているのに、その理由はかなり異なっていて、多くの通常の高校生が「責任を学べるから(子どもの成長に大切)」が最も多かったのに対し、非行少年や仗助障害の少年は「愛する対象として(子どもの成長に大切)」が最も多かったということ。
講座画面から引用

しかもこの後、非行少年(や情緒障害の少年)の多くが、唯一無二の愛する対象だった動物を、暴力的な理由から突然理不尽に奪われていると続いて、すごーく泣きそうになったよ…。

最終週では、動物介在教育の実践結果。
1年間動物の世話を通して「愛着の絆」を育てた子どもたちの、例えば飼育ノートに描いた動物イラストや、作文のビフォーアフターが圧巻でした。

第1週目と第2週目は、「そんなの体感的にわかってるよ~!」「え?私の親バカ犬バカな日常見てたりする?」な、ちょっとむず痒いような感じだったり、「こんなことが講義になるの?」なフワフワした感じが所々にありましたが、第3週目(ペットロスや社会化の話)と第4週目(子どもと動物の話)はわりと見応えがありました。

そうそう。
この講座で、ペット写真を募集していたので、Instagramにアップしていた写真から応募枠いっぱい(確か10枚くらい)に応募してみていたのですが、ほとんど採用されていました(*´ω`*) 講座概要ページですばるなの写真が掲載されています。下の画面キャプチャ画像をクリックしても概要ページにとぶので、良かったら見に行ってください♪
いつか削除されるかもなので記念に画面キャプチャ

総括。最初の期待とは違っていたけれど、知識面での満足度・達成感は少なかったけれど、まぁまぁ面白かったです。
また動物関連の講座が何か開講しないかな~。

参考サイト

gacco The Japan MOOC | 無料で学べるオンライン大学講座「gacco」(ガッコ)
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